コーチングについて

2009年04月09日

今週末は楽しみなイベントが待っています。
それはマスターズ。
石川遼選手が出場していますが、
ゴルファーならば誰でも一度はプレーしてみたいと思う、
オーガスタナショナルが舞台です。
今年はタイガーウッズが復帰後メジャー初戦となるなど、
いつも以上に注目が高く、
私の知人も現地に観戦に出かけました。
ゴルフはメンタルなスポーツであり、
技術や体力だけでなく、心の強さがそのまま成績に現れます。
石川遼選手は、17歳にもかかわらず素晴らしい言葉を使います。
前向きで、そして整理されたコメントが多く、
メンタル面での強さも感じさせます。
石川遼選手は、子供の頃から父親が指導しながらここまで成長してきました。
技術だけでなく、マナーや心構えなども厳しく指導してきたようです。
タイガーウッズも、子供の頃は父親が指導していたようです。
現在の彼らがあるのは、
父親である指導者の方向性が正しかったことの証明でしょう。
それくらい子供の頃は、
父親や指導者の影響は大きいように思います。

最近バッティングセンターに通っていますが、
WBCの影響かとても混雑するようになっています。
また親子連れが多いことも目に付きます。
私もその親子連れの仲間ですが。(笑)
元プロ野球選手でありコーチである私に気が付く人はほとんどいません。
それが、私も気軽に足を運べる理由ですが、
少し気になることがあります。
混んでいることもあり、
順番に交代しながらバッティングをするのですが、
子供に教えすぎている父親が多いのです。
子供に一生懸命教えているのですが、
教えれば教えるほど打てなくなるのです。
その教えが正しければいいのですが、
ほとんどが間違えた技術指導をしながら、
どんどん子供が打てなくなっているのです。
最後は半泣きになるくらい、
強制的に、怒鳴り散らして指導しています。
一球一球、「もっと上からバットを出せ」、「フライを打つな」、
「腰を回せ」、「身体を開くな」、「ボールを見ろ」、「頭を動かすな」
「ポイントを前にしろ」、「泳ぐな」、
などとしつこいくらいに教えているのです。
強制指示、否定命令的な言葉の連続です。
「このようにしろ」は強制指示であり、
「何々してはいけない」否定命令です。
楽しみも喜びもでてこない、
上達の妨げになるのが、
この強制指示であり否定命令です。
バットを上から出せば出すほど、フライになる可能性が高く、
腰を回せば回すほど、身体の開き早くなります。
一度に両方の指導を受けている子供は、
何をしていいかわからなくなってきます。
プロ野球の世界でも、同じような指導をしている人が多いのですが、
これでは子供の可能性を引き出す指導とはいえません。
それもほとんどが、何の疑いもなく熱心に指導しているのです。
この指導法方法を少し変えてみるだけで、
子供の可能性はもっと大きく伸びる気がします。

今日は、この子供の指導者向け、父親向けの出版の打ち合わせです。
昨年から文章や内容はできているのですが、
できるだけ簡単に、解りやすい本にしたいので、
出版が遅れています。
子供が楽しく、喜びを感じることのできる指導方法、
正しい技術指導ができるようなお手伝いができればと思っています。
子供の無限大の可能性を引き出すことは、
指導者や親の大切な役割です。
私もその一人としてバッティグセンターに通い、
子供を指導しながら確認したり勉強しています。
バッティングセンターの混雑に代表されるように、
WBCで盛り上がっている野球熱が、
もっと高く、そして長く続いて欲しいと思っています。





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この記事へのコメント
白井ファンの杉本です。

 白井さんのお話は、いつもわかりやすく、また、的確ですばらしい内容ですね。

 先日の講演会には息子も連れて行きました。解りやすくて、面白かったと言っておりました。

 新しい本が待ち遠しいですね。出たらすぐ買います。
Posted by 杉本 秀公 at 2009年04月09日 08:01
おはようございます。
私の県ではバッターが育ちにくいようです。今プロの一線で活躍している選手を見ていましたが、『バッティング自体
間違っている。』と子供を指導したときに言っていました。
バッティングセンターや野球の試合でも
そのように教えてらっしゃる方は、傍目にみても苦痛でしかなく、子供が親のペットにしか見えないです。
こういう方が指導者になると被害は甚大で、全てのこどもを傷つけます。心・技・体(見本を示せる)が揃った指導者を望みます。
まずは間違っていることに気付いてほしいです。
Posted by ウインクバード at 2009年04月09日 08:03
いつも、反省させながら拝見しています。
いつも子どもへの指導に苦慮しています。上手くなってほしいし、自分の高校までの経験では うまく指導できず毎日が勉強の日々です。子供の指導者向け、父親向けの本が早く出版されることを待っています。
Posted by 少年野球指導者 at 2009年04月09日 09:42
本の出版楽しみにしていま~す♪
Posted by はつらつ at 2009年04月09日 21:17
両方の打席で打たしてあげるのが当人にとっては重要なのではないかと感じました。

これまで、足が速いから左打者、スイッチヒッターというはやりがあった気がしました。今、自分44歳です。
自分は、足が遅かったのですが、打ちやすさを思って、高校の途中で左打者に変えました。左投手でも左打席でした。足の速さで左打席に変えたのでなかったとので、そうしました。

そして、体の使い方、打つことを44歳で体得できました。

また、守備においても体のバランスがあると思います。

右効きなら、左腰(おしり)で、投げる、打つことを実践してきました。

右投げ右打席は、力をだしやすい?

あるいは、右投げ左打席なら?
体の全体のバランスをとれていいのか?

そこまでは、体感していません。

野球は難しいです。

体が動くまでは、生涯現役選手の気持ちで接していきます。

守備ができるバッティングセンターならぬ、守備センターがあればいいのになあと思います。今、空き地や壁にあててゴロを捕る場所もなく、
家で球をグラブにあてて感触だけを楽しんでいます。
Posted by マッキ at 2009年04月09日 22:43
白井さん、こんばんは。

私の少年野球チームにも自分の子供に対して「腰を回せ」とか「上からたたけ」などと罵声を上げる父親が居ます。その方の子供はそういう事を言われるといつも顔が恐がっていて可哀想でなりません。私が監督でその父親がコーチしてる時もそうでした。(以前白井さんのブログでも説明しましたが私が注意した方です)

注意したのも関わらず変わっていないのが残念でなりません。


いよいよ本の出版が間近になりそうですね!凄く楽しみにしてます!


昨日の稲葉選手の三打席連続ホームラン感激しました。家族みんな稲葉選手の虜になってます。


少年野球も開幕し私の子供達もいつも練習楽しんでいます。

色んな勉強して子供達に指導して行きたいと思ってます。また分からない事があったら白井さんに質問させていただきたいと思ってますのでその時は宜しくお願いします。
Posted by ゆっきー at 2009年04月09日 23:20
はじめて、コメント入れさせていただきます。

3月初めに白井さんの講演を聞かせていただきました。
コーチングのスキルはある程度知っていてもなかなか実践できません。
ついつい、「~しちゃダメ」 とか 「~しないと~になちゃうよ」的おどし文句が出てしまいます。
これって、悪い結果が出た時、「だからお母さん~って言ったでしょ!」と自分を子供に認めさせるための、前ふりだったと気づきました。

現在コーチングをすんなり実践できるように意識改革中です。
また、参考になるお話にであえるとうれしいです。
Posted by モー花 at 2009年04月10日 11:02
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