ナイストライ！白井一幸ブログ

猛打爆発で大勝したファイターズ。
その原動力はなんといっても、
7試合連続2塁打日本記録を樹立した金子選手にあります。
9番でショート、守備とつなぎの打撃ができれば
十分な打順でありポジションです。
二岡選手が移籍し、危機感を持ってシーズンオフ、
キャンプに取り組んだ成果がでているのだと思います。
現在のように5割を超える打率が続くことはありませんが、
今年は高い数字を期待できるのと思います。
現在打てているのは、偶然ではありません。
明らかに昨年までとバッティングフォーム、
動きが違っています。
一番違ってきたのは、左足をステップするときに、
頭が投手方向に移動していることです。
これまでは、左足をステップするときにできるだけ頭を動かさずに、
足だけ動かしていました。
そのため体重移動ができず、
後ろ足に体重が残りすぎ、
肩や腰を開きながらスイングしていました。
そのため手打ちになり、
また気のないスイングをしているように見えていました。
しかし現在は、体重移動が適切にできるため、
力強く、そして体の開きを抑えてスイングできています。
それが長打につながり、また高い打率につながっています。
現在のバッティングフォームが続くようだと、
自己最高打率は更新できると思います。

頭を動かさずにスイングすることは、
基本中の基本のように言われてきました。
しかし、これまでの名選手で頭を動かさずにスイングしている人は誰もいません。
ためしにバッティグの構えをして、
誰かに頭を抑えてもらいステップしてください。
頭を動かさないでステップすると、
足をほんの少しだけ(それもすり足)前に動かすことしかできません。
足を上げることや、体重移動することは不可能です。
これは何を意味するかといえば、
頭を動かさない限り運動が起こらないということです。
バランスよく、適正に頭を動かすことで、
体重移動や軸移動ができ、
効率よく動きを作れるので、
パワーが生まれるのです。
王貞治氏の一本足打法や、
イチロー選手の振り子打法は、
体重移動を使う典型的な打ち方です。
野球界ではなぜか、頭を動かすことがタブー視されていました。
たとえノーステップでスイングしても、
頭を動かさない限りスイングできないのが現実です。
反対にノーステップでも、頭を動かせば十分にスイングできるのです。
スイングするためには、バランスよく適正に頭を動かすことは必須条件です。
このように常識とされてきたことでも、
かなりの間違いがあるのです。

金子選手の好調さと違って、
心配なのがヒメネス選手です。
キャンプの頃のようなスイングではなく、
先ステップ(頭を動かさないように足だけ先にステップすること)
するような動きになっています。
今のように結果が出ないときは、
結果が気になり動きが小さくなる傾向は誰にでもあることです。
しかし現在のような状態だからこそ、
積極的に、そして大胆な動きを作ることも一つの方法だと思います。
チーム全体が好調なだけに今は大丈夫ですが、
これからのシーズンを考えれば
、ヒメネス選手の打棒爆発は大きなポイントになります。