ナイストライ！白井一幸ブログ

直接対決に3連敗しても、
まだ3ゲーム差があるのですから、
焦る必要はありません。
長いシーズンには連勝や連敗はつきものです。
そしてこの連敗も、
インフルエンザなどによる主力メンバー欠場によるもので、
原因のはっきりしているものです。
また、この連敗はいくら悔やんだところで戻ってくるものでもありません。
それならば
「まだ3ゲームもリードして、そして主力選手が復帰してくるのでこれからだ」
と先を見据えることのほうが得策です。
そんな状況の中で、今回の連敗で再認識したことがあります。
主力選手の欠場をカバーすることは難しいことですが、
村田選手の活躍は、スレッジ選手とは違った意味での貢献度がありました。
二岡選手や坪井選手のベテラン選手も、
小谷野、糸井選手をカバーするだけの働きもありました。
確かにもし宮西、菊池投手がいれば投手起用は違った形になりましたが、
山本、谷元、榊原投手は見事な投球を見せました。
考えてみると、ベテランや若手がそれぞれの見せ場を作ってくれました。
選手層の厚さを感じ、完全にカバーはできないながらも、
十分な活躍もしてくれたにもかかわらず、
5連敗したことは、
主力選手の欠場だけが原因とは考えないことも必要です。
相手ホークスも松中、ファルケンボーグとポイントになる選手が欠場し、
川崎、本多選手なども調子がよくない中での対戦でした。
大切なことは、個々の選手能力の足し算がチーム力ではなく、
チームとして個々の選手がいかに機能し、
チームとして状況に応じてどのように戦うのかがチーム力です。
いないから戦えないのではなく、
いない中でどのように戦うのか、
この状況をシーズンのトータルとして活かすにために、
どのように対処するのかが問われている時期だと思います。
起用された若手選手は勢いを出して、
またベテラン選手は経験を活かし、
個々の選手としては機能していたにもかかわらず、
チームとして機能、つながりを感じなかった原因が何処にあるかです。
優勝するには3連勝しかない状況に追い込まれたホークスは、
チームとして必死に戦っていました。
すべてを気合で片付けるのは好きではありませんが、
勝負事の分かれ目は勝利への執念、気合、闘争心が決め手となります。
優勝するためにこの3連戦に賭けて、
チーム一丸となり闘う姿勢を感じさせたホークスには、
ファイターズを上回る何かがありました。
主力が欠場したからこそ、
それを補うためにはより強く闘う姿勢を前面に出し、
より一丸となって闘うことが大切です。
打率が低くても、先発投手陣が豊富でなくても、
得失点差がなくても、
新庄、小笠原、岡島選手の主力選手がいなくなっても、
個々の選手の能力の足し算が低くても、
優勝できた07年の原動力が何処にあったのかを思い出し、
そして再認識できたのがここ数試合でした。
今のチームにもその当時伸び盛りだった
ダルビッシュ、武田、高橋、田中賢介、小谷野、鶴岡選手などが主力になり、
稲葉、金子、坪井、建山選手などはよりベテランとして経験を積み上げているのですから、
どのような状況の中でも強さを発揮できるチームです。
ここからが本当の勝負どころですが、
このような状況だからこそ、ファイターズらしい闘いを期待したいと思います。
またファンの皆さんも、そんなファイターズを信じて応援することが、
チームの大きな力となることと思います。
ファンとチームが一丸となった戦いが、ファイターズの原動力です。