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Posted by あしたさぬき.JP at

野球のこと

2011年07月04日

昨日は育成選手契約の国吉投手が5回を無失点に抑えました。
8回に同点に追いつかれたので、
残念ながら勝利投手にはなれませんでしたが、
素晴らしい内容の投球でした。
ストレートが最高147㌔とスピードが魅力ですが、
変化球を投げることも上手く、
将来性豊かな投手です。
昨日の試合は、
チーム全員が国吉投手に「何とか勝ち星を」
と意識してプレーしていました。
結果的には同点に追いつかれ勝利投手にはなれませんでしたが、
これからはどんどん勝ち星を重ねることができるレベルまで
成長してきていることを感じました。

ベイスターズには国吉、小林、松下選手が育成契約選手です。
それぞれの立場で選手契約を目指してがんばっています。
小林投手はサイドスローながらスピードボールが持ち味です。
現在はコントロールの安定性を目指してフォーム修正中です。
また松下選手は身体能力が高く、
今は技術や試合における状況判断力の向上に取り組んでいます。

また育成契約選手以外にも、
若手の有望な選手がたくさんいます。
質問を受けました加賀美投手もその一人ですが、
現在は肘の手術をしてリハビリ中です。

若手選手の成長スピードには違いはありますが、
成長スピードも大切ですが、
スピードよりもゴールのレベル高さがより重要です。
より早いスピードで、より高いレベルまで到達できるように、
毎日選手達も、そしてコーチ陣も全力を尽くしてがんばっています。
今後に期待して、これからもご声援よろしくお願いします。  

Posted by Kazu@Shirai at 20:37Comments(9)野球のこと

野球のこと

2011年07月01日

けいたさんからコメントいただきましたように、
野球場にはたくさんの野次が飛び交います。
昨日のベイスターズ球場でも我々や選手に対して、
心傷つくような野次が飛ばされました。
ファンの皆さんにとっては、
応援するがゆえに思わず
厳しい野次を飛ばしてしまうことがあるのでしょう。

また私は、1軍でも2軍でもプロ野球である以上、
チームとしても個人としても結果を出すことは大切だと思います。
ただファームはチームが勝つことが最大の目標ではありません。
ファームの勝利は選手育成の手段であり、
また勝利するためにチームとしてどのように戦い、
プレーしていけばいいのかを学ぶことは、
それを1軍の勝利につなげて行くためにも必要であると思っています。
ですからファームと言えども、
チームとしても個人としても結果を残すために全力を尽くすことは強く求めています。
しかし結果は求めるけれども、結果は問いません。
「結果を出すためにやるべきことをやったかどうか?」
「また結果を出すために全力を尽くしたかどうか?」
このことをいつも問い、
そして強く叱責も注意もします。
しかし結果が悪かったとしても、
やるべきことをやり、全力を尽くした場合には、
そのことは認め、褒めるようにしています。
どのような素晴らしい選手でもやるべきことをやり、
全力を尽くしても結果が出ないこともあります。
また今は力がないけれども、
やるべきことをやり、全力を尽くすことを続けて行けば、
将来結果につながる可能性が高くなります。
ベイスターズファームでは結果は目指すけれども、
それ以上に大切にしていることは、
「やるべきことをやり、どんな時でも全力を尽くすこと」です。
結果に左右されずにこのことができていれば認め、褒め、
できていなければ叱責し、注意します。
結果は目指すけれども、長い目で見て結果を残し続けるには、
この姿勢が大切だと思っています。
結果への叱責は萎縮を生み、
結果だけでの賞賛は油断につながります。
結果は目指すけれども、結果は問わない。
これが基本的なスタンスです。

選手にとって結果は大切ですが、
結果が出なかったときのショックは大きいものです。
ですからこそ結果でなくて経過を重要視して、
選手に声を掛けています。
結果が悪いけれども経過を見てくれる、認めてくれることは、
選手にとっては心強いものです。
これは選手と指導者の関係だけでなく、
ファンと選手の関係でも同じです。
結果が悪くてショックを受けているときに、
励まし、応援してもらえることは、
勇気付けられ、心に響きます。
ファイターズは北海道移転し、
札幌ドームを本拠地にしています。
今では最も野次の少ない球場と言われています。
反対にピンチや結果が悪いときほど、
励ましの応援が大きくなります。
私は移転当時に、
まだチームが弱く、負けやミスの多い時期に、
野次ではなく、励ましの応援をいただいたことを。
そしてそのことがどれほど心強く、ありがたく感じたことか、
今でも鮮明に覚えています。
もし自分の子供や身内がプロ野球選手であれば、
球場で失敗したときに心無い野次を飛ばすでしょうか。
選手以上に心を痛め、一生懸命応援するのではないでしょうか。
まさしくファイターズファンは家族の一員のような想いで、
球場で選手達を応援しているのです。
成功を共に喜び、そして失敗を共に悲しみ、
お互いが想いを共有しているからこそ出る球場の雰囲気があります。
まさにファンと選手が一体になって戦う、
一つのチームとなっています。
私はファイターズ北海道移転して4年間ヘッドコーチをしました。
そして2度のリーグ優勝、1度の日本一を経験させていただきました。
そのとき何より感じたのは、
ファンの皆さんの後押しなくして、成し得なかった勝利だと言うことです。
私がファイターズ時代に感じていたことは、
ファンの皆さんは結果以上にファイターズに求めていることは、
全力プレーであり、
最後まで諦めない戦いでした。
まさに現場で我々が目指していた野球であり、
結果以上に大切していたことです。
やるべきことをやり、どんな時でも全力を尽くしていれば、
必ず結果につながると言うことだと思います。

  

Posted by Kazu@Shirai at 18:43Comments(32)野球のこと