野球のこと
2009年08月08日
バントは野球の中でも多用される作戦です。
特に今日から高校野球が始まりましたが、
高校野球ではバント、スクイズは当たり前の作戦です。
その反対に今日のメジャーリーグのヤンキース対レッドソックス戦では、
何度もノーアウトのランナーが出ていましたが、
両チームともバントをしませんでした。
相手に一つアウトを与えても、
スコアリングポジションにランナーをすすめるのバントですが、
どのような状況で、どのタイミングで行なうのかが重要です。
日本のプロ野球におけるバントの成功率は70%を下回っています。
特にノーアウト1、2塁のケースになると50%前後まで落ちてきます。
バント=必ず成功ではない作戦です。
逆に盗塁の成功率は70%を超えているのです。
成功率では盗塁のほうが確実な作戦です。
これは投手のモーションや捕手のスローイングなどと、
走者の能力を総合的に判断すれば成功率はある程度計算できます。
この成功率を状況に応じて使い分けるのです。
たとえば2アウトランナー1塁、バッターが追い込まれた場合ですと、
確率が低くても盗塁のサインを出します。
これがノーアウト1塁であれば、
100%に近い確率でなければ、
それ以上にノーアウト2塁ならば、
100%の確率にならなければサインは出ません。
盗塁は、サインを出した時点で成功率が計算できるのですから、
確実な作戦の一つです。
盗塁に比べてバントの成功率は低く、
なお且つ一つアウトを与えるのですから、
使いどころやタイミングを間違えれば、
有効な作戦とはならないのです。
ノーアウトでランナーが出れば即バントでは、
状況によっては相手を助ける場合もあるのです。
これは日本とアメリカではバントの使用率がずいぶんと違いますが、
どちらがいいとは言えません。
同じに日本でも、
ファイターズは06年からバントを多用しました。
これが優勝に結びついたのですが、
05年までにもバントを多用すれば優勝できていたかといえば、
それは疑問です。
06年には内外野とも守備がよく、
抑え、セットアップとも確立できたことで終盤の逃げ切りができるようになりました。
足の速い選手も増え、セカンドからワンヒットで得点できること、
そして1点のリードでも逃げ切れる体制が取れたことで、
バントが有効な作戦となったのです。
05年までは走力のない選手が多く、
バントではつながらない打線だったことや、
また終盤における1点リードでの逃げ切り体制がとれていなかったのも事実です。
このように同じチームでも、バントが有効であるかどうかは違ってきます。
バントは有効な作戦ですが、
失敗すれば試合の流れの変わる作戦でもあります。
成功率が必ずしも100%出ないことを考えれば、
状況やタイミングが重要な作戦でもあるのです。
今日始まった甲子園、そして日本のプロ野球やメジャーリーグにおけるバントの使用率、
使用場面などの違いなどを見ながら、
どのバントが有効で、どのバントが無効であるかを考えながら観戦すると、
違った意味での面白さが出てきますよ。
特に今日から高校野球が始まりましたが、
高校野球ではバント、スクイズは当たり前の作戦です。
その反対に今日のメジャーリーグのヤンキース対レッドソックス戦では、
何度もノーアウトのランナーが出ていましたが、
両チームともバントをしませんでした。
相手に一つアウトを与えても、
スコアリングポジションにランナーをすすめるのバントですが、
どのような状況で、どのタイミングで行なうのかが重要です。
日本のプロ野球におけるバントの成功率は70%を下回っています。
特にノーアウト1、2塁のケースになると50%前後まで落ちてきます。
バント=必ず成功ではない作戦です。
逆に盗塁の成功率は70%を超えているのです。
成功率では盗塁のほうが確実な作戦です。
これは投手のモーションや捕手のスローイングなどと、
走者の能力を総合的に判断すれば成功率はある程度計算できます。
この成功率を状況に応じて使い分けるのです。
たとえば2アウトランナー1塁、バッターが追い込まれた場合ですと、
確率が低くても盗塁のサインを出します。
これがノーアウト1塁であれば、
100%に近い確率でなければ、
それ以上にノーアウト2塁ならば、
100%の確率にならなければサインは出ません。
盗塁は、サインを出した時点で成功率が計算できるのですから、
確実な作戦の一つです。
盗塁に比べてバントの成功率は低く、
なお且つ一つアウトを与えるのですから、
使いどころやタイミングを間違えれば、
有効な作戦とはならないのです。
ノーアウトでランナーが出れば即バントでは、
状況によっては相手を助ける場合もあるのです。
これは日本とアメリカではバントの使用率がずいぶんと違いますが、
どちらがいいとは言えません。
同じに日本でも、
ファイターズは06年からバントを多用しました。
これが優勝に結びついたのですが、
05年までにもバントを多用すれば優勝できていたかといえば、
それは疑問です。
06年には内外野とも守備がよく、
抑え、セットアップとも確立できたことで終盤の逃げ切りができるようになりました。
足の速い選手も増え、セカンドからワンヒットで得点できること、
そして1点のリードでも逃げ切れる体制が取れたことで、
バントが有効な作戦となったのです。
05年までは走力のない選手が多く、
バントではつながらない打線だったことや、
また終盤における1点リードでの逃げ切り体制がとれていなかったのも事実です。
このように同じチームでも、バントが有効であるかどうかは違ってきます。
バントは有効な作戦ですが、
失敗すれば試合の流れの変わる作戦でもあります。
成功率が必ずしも100%出ないことを考えれば、
状況やタイミングが重要な作戦でもあるのです。
今日始まった甲子園、そして日本のプロ野球やメジャーリーグにおけるバントの使用率、
使用場面などの違いなどを見ながら、
どのバントが有効で、どのバントが無効であるかを考えながら観戦すると、
違った意味での面白さが出てきますよ。
Posted by Kazu@Shirai at 16:32│Comments(4)
│野球のこと
この記事へのコメント
白井さん、今晩は。私は自他ともに認めるバント大好き人間。バントが決まると大喜びだし、失敗だとすごくがっかり。昨シーズンはじめ、賢介選手のバッティングが好調のため、ノーアウト1塁でバッター賢介選手なのに、期待したバントが出なかったとき、大騒ぎして友人を呆れさせたくらいです。バントが好きなのは、1点をとりにいく強い意志とチームワークを感じるからです。
カブレラ選手やローズ選手がバントしたら、楽しいと思いますが・・・(笑)。ファイターズの選手、何名かの写真が載った印刷物を見ると、今だに賢介選手はバントの写真だったりします。リストバンドを見るとやはり1昨年の写真で。私はその写真が好きですけれど、賢介選手はいつまでもそのイメージを持たれることをどう感じているのか、と思ったりもします。進化(?)しているわけですから。
ひちょり選手や金子選手のバントもきれい・・・と、やっぱり、妙にバントが好きな私です。
カブレラ選手やローズ選手がバントしたら、楽しいと思いますが・・・(笑)。ファイターズの選手、何名かの写真が載った印刷物を見ると、今だに賢介選手はバントの写真だったりします。リストバンドを見るとやはり1昨年の写真で。私はその写真が好きですけれど、賢介選手はいつまでもそのイメージを持たれることをどう感じているのか、と思ったりもします。進化(?)しているわけですから。
ひちょり選手や金子選手のバントもきれい・・・と、やっぱり、妙にバントが好きな私です。
Posted by Keep going ! at 2009年08月08日 23:12
白井さん、今晩は。
今日の楽天戦をラジオとPCの動画とで観戦?していたのですが、試合の内容とはちょっと違ったところで感じたことがありました。
白井さんはよく解説をされるので是非聞いてほくてメールさせて頂きました。
今日はTBC(東北放送)が中立放送ということで実況中継だったのですが、どうしても内容が楽天寄りでちょっと嫌な感じがしました。
以前、白井さんが札幌ドームで中立放送をした時に聞いていた時にはすごく中立放送と言うことを気にされて放送しているというのが白井さんはもちろんのこと実況のアナウンサーの方からも感じ取れたので、今日の放送を聞いてちょっと耳を疑いたくなりました。
その上、楽天はロッテと相性が良くて勝ち越している話が始まって実況のアナウンサーが「勝てないピッチャーの俊介まで勝たしてしまった」みたいなことを言ったのです。
もう驚きました。 いくら楽天ファンが沢山聞いているだろう放送でもあんな発言を公共の電波で流していいのでしょうか?
ロッテファンじゃなくたって、ものすごく腹が立ちました。
何だか今は悲しいです。
白井さんが解説をされる時は、例え札幌ドームにいても出来る限り聞いています。
何だか耳障りな放送を聞いてしまったので、白井さんの解説が聞きたくなってしまいました(笑)
これからもファイターズのこと野球のこと沢山教えてください。
とりとめのない文章で失礼しましたm(__)m
今日の楽天戦をラジオとPCの動画とで観戦?していたのですが、試合の内容とはちょっと違ったところで感じたことがありました。
白井さんはよく解説をされるので是非聞いてほくてメールさせて頂きました。
今日はTBC(東北放送)が中立放送ということで実況中継だったのですが、どうしても内容が楽天寄りでちょっと嫌な感じがしました。
以前、白井さんが札幌ドームで中立放送をした時に聞いていた時にはすごく中立放送と言うことを気にされて放送しているというのが白井さんはもちろんのこと実況のアナウンサーの方からも感じ取れたので、今日の放送を聞いてちょっと耳を疑いたくなりました。
その上、楽天はロッテと相性が良くて勝ち越している話が始まって実況のアナウンサーが「勝てないピッチャーの俊介まで勝たしてしまった」みたいなことを言ったのです。
もう驚きました。 いくら楽天ファンが沢山聞いているだろう放送でもあんな発言を公共の電波で流していいのでしょうか?
ロッテファンじゃなくたって、ものすごく腹が立ちました。
何だか今は悲しいです。
白井さんが解説をされる時は、例え札幌ドームにいても出来る限り聞いています。
何だか耳障りな放送を聞いてしまったので、白井さんの解説が聞きたくなってしまいました(笑)
これからもファイターズのこと野球のこと沢山教えてください。
とりとめのない文章で失礼しましたm(__)m
Posted by 雪ん子 at 2009年08月09日 00:08
白井さん、こんばんは!
以前、週刊ベースボールの記事で特集を組まれていた田中賢介選手が『送りバントは決めて当たり前と思われがちだが、する方は大変(苦笑)』と言っていましたが、それを裏付けるデータですね。
日米の野球観の違いをも如実に現していて興味深いテーマです。
ところで、現在ファイターズは首位におります。
8月8日、二位のホークスには4ゲーム差、三位のライオンズには8・5差となっております。
昨年のセリーグの様なコトもあるのでもちろん油断は大敵なのですが、よく『本当の勝負所は9月、それまでは首位とつかず離れずの二位が気楽』
などとプロ野球界では言われますが、実際の所はどうなんでしょうか?
上記の話も漠然とは理解出来るのですが、こういった状況での首位チーム(今ならファイターズ)、追いかける二位チーム(今ならホークス)のそれぞれの立場からすると、どういった心構えがベターなのでしょうか?
いつかタイミングが合えば、白井流の対処法、是非とも教えて下さいませ。
それではお互い健康第一で!!!!
以前、週刊ベースボールの記事で特集を組まれていた田中賢介選手が『送りバントは決めて当たり前と思われがちだが、する方は大変(苦笑)』と言っていましたが、それを裏付けるデータですね。
日米の野球観の違いをも如実に現していて興味深いテーマです。
ところで、現在ファイターズは首位におります。
8月8日、二位のホークスには4ゲーム差、三位のライオンズには8・5差となっております。
昨年のセリーグの様なコトもあるのでもちろん油断は大敵なのですが、よく『本当の勝負所は9月、それまでは首位とつかず離れずの二位が気楽』
などとプロ野球界では言われますが、実際の所はどうなんでしょうか?
上記の話も漠然とは理解出来るのですが、こういった状況での首位チーム(今ならファイターズ)、追いかける二位チーム(今ならホークス)のそれぞれの立場からすると、どういった心構えがベターなのでしょうか?
いつかタイミングが合えば、白井流の対処法、是非とも教えて下さいませ。
それではお互い健康第一で!!!!
Posted by イギータ at 2009年08月09日 04:27
先日、マリナーズの試合を見てたらノーアウト1、2塁のケースで二番打者がバントをしなくて打ちに行って、解説の武田一浩さんがマリナーズの打者がバントしなかったことをちょっと怒ってました。その時は結局点が入りませんでした。
バントしたほうが良かったのか私にはわかりませんでしたが。
バントしたほうが良かったのか私にはわかりませんでしたが。
Posted by まりん at 2009年08月17日 14:03
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