コーチングについて

2009年05月13日

昨日から多くの人にコーチングをしていただきました。
励ましの力、サポートする力、
これこそがコーチングだと改めて感じました。
目指すところへの導き、
目指すことへのサポート、
そしてたくさんの励ましは、
何よりのエネルギーとなりました。
私が目指すべき方向に向かって、
これからも自分なりの考えや意見を発信する力が湧いてきました。
本当にありがとうございました。

少年野球、子供への指導方法への質問、
疑問は本当に切実な問題だと思います。
正しい技術論、トレーニング論、コーチングを含めた指導方法など、
解決しなければいけないことがたくさんあるのが現実です。
皆さんが疑問に思っているように、
朝から晩までの練習は必要なのでしょうか。
身体を壊すほどの猛練習は必要なのでしょうか。
大人と子供の関係で、恫喝するような指導方法は正しいのでしょうか。
時間と労力を使い、
無償で子供を指導する姿勢は本当に素晴らしいことだと思います。
一生懸命に指導することも素晴らしいことだと思います。
その方向性がどのような方向に向かっているかは大切ですが。
子供の限りない可能性を引き出し、
将来へつなげることが、指導者としての務めだと思います。
そのために指導することは、
朝から晩までの、身体が壊れるほどの猛練習、
大声を張りはげて恫喝するような指導方法より、
もっと時間と労力のかかることかもしれません。
本当に根気のいる、時間のかかる指導方法かもしれませんが、
何より子供の可能性を引き出し、将来につなげることができたなら、
いくら時間をかけようが、どれだけの労力を払おうが、
これに勝る大きな喜びはありません。
上手くなること、試合で勝つこと、
猛練習に打ち克つ精神力も必要でしょうが、
そのための猛練習や恫喝型指導方法より、
子供が「もっと上手くなりたい」「たくさん試合に勝ちたい(子供たちが自発的に)」「もっと練習したい」
と思えるような指導方法があるとすれば、
どちらが有効でしょうか。
「練習が楽しい」「試合が楽しい」、
そのためには「苦しくても頑張る」「あきらめずに頑張る」、
ことを子供自身がそのように思えたときの精神的な成長は、
少なくとも恫喝されながらの頑張りよりははるかに大きいと思います。

私自身も、長男の可能性を引き出してくれるような、
将来への道を開くような指導をしている野球チームを探しています。
またそのような指導を目指す人達と共に勉強しながら、
同じ方向を目指す指導者が一人でも多くなることを望んでいます。
そのためにも一日も早く指導者や、
今でも野球のプレーを楽しんでいる人達、
そして子供をもつ父親の皆さん達と一緒に、
勉強会や実際に練習をできるような講習会を開催したいと動いています。
もう少し時間をいただければと思います。







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この記事へのコメント
 北海道のおくです。
 少年野球のコーチングの質問、疑問にお答えいただきまして頂きまして、本当にありがとうございます。
 長男が少年野球をしていたときに、チームからコーチをしてもらいたいと依頼がありましたが、子供達を恫喝する監督の下自分としては引き受けるわけには行かず、断りました。その後、中学生になり、監督の先生が私と同じ子供には楽しく野球をさせるという方針だったので、、コーチのお手伝いをいたしました。
 先日の公演を聴いて、白井さんの指導方針と私の考えが同じであったことに、本当にうれしくなりました。
 少年野球又は少年スポーツに過度な厳しさは必要ないと今でも思っています。まず、野球の楽しさを知り、その上で少しずつでも技術の向上がついてくれば良いと思います。
 親子が楽しめる白井さんの指導を実現させていただきましたら、本当にうれしいと思います。
 これからも、平井さんのご活躍をご期待しております。
 ますます白井さんのファンになりました。
 
Posted by おく at 2009年05月13日 19:44
昨年からある野球スポ少の代表をしています。
私が引き受けた理由は、数年来低迷している息子二人がお世話になったチームをなんとかしたいと思ってのことでした。
古参コーチとは上手くいかない部分もありますが、ようやく今年は勝てる事も出来るようになりました。
少年野球の指導は、気をつけないと恫喝の連続になりがちです。
出来るだけその子のいい所を見つけるように心がけてはいますが、まだまだです。
白井さんのブログの文章は時には他のコーチにも回覧しています。
好きで始めた野球を好きなまま、いやもっと好きにして卒団させるのが役目と任じて頑張っています。
Posted by オージィーコーチ at 2009年05月13日 20:18
よい師と出会ったとき、子どもは驚くほどの成長を見せてくれますね。

うちの2人の子どもたちがバスケットボールの少年団にはいりました。熱心に誘っていただいたこともあるのですが、本人の気持ち以外にも大切な理由がありました。

長男は昨年まで上級生たちに言葉のいじめを受けていました。一時はこの世から消えてしまいたい、ともらすほど思い詰めていました。中心になっていじめていたのは各種少年団に所属する子どもたちでした。それも地元の新聞を賑わすような強い子どもたちです。

小学校の先生たちも少なからず指導にかかわっていました。いったい何を教えているのかと怒りを覚えました。ある武道のコーチは「優勝以外はカス」と言い放っていました。確かにこの少年団の子どもたちは活躍しており、団は全国大会にも選手を送り出していました。しかし一方では下級生をいじめるゆがんだ心の子どもたちを生み出しています。

そしていじめっ子のなかにバスケットボールの少年団の子は一人もいなかったのです。見学したときもコーチは声を荒げることなく丁寧に指導していました。長男は入って良かったといい、通っています。

厳しい指導がいじめを生むとは必ずしもいえないかもしれません。しかし学生スポーツで先輩が後輩をしごいて起こる悲しいニュースが絶えないのを見るたび、関係があるように思えてなりません。

ぜひ白井さんのお子さんにはよいチームが見つかるといいと思います。そして白井さんの野球教室ではお互いが励まし合え、敗者をいたわるようなさわやかな指導をお願いしたいと思っています。
Posted by おびひろ at 2009年05月13日 22:19
最近、ジャイアンツの選手、特に若手が伸び伸び生き生きプレーしているように見えます。一昔前なら、ネームバリューだけでずらりと名を連ねていたナインとは大違いです。

「いっちょ、やってやろう!!」という感じが素人の私にも伝わってきます。
チャンスが与えられるので、安心し自信を持ってブレーしていますね。
なのでベテランも腰をおろしてはいられないよう感じじゃないかと察します。

本来、力のある選手と若手のやる気が入り混じってのチーム内相乗効果は今のジャイアンツ首位独走の原動力のようです。(ちなみに私はトラキチ、今日も逆転負けトホホ)

原監督は、何かチーム作りのコツをwbc以来つかんだのではないでしょうか。(私が意識して見るようになったのかも)

これって、少年チームだろうとなんだろうと、チーム作りの原点じゃないかと思うのです。どんな集団にも、能力の優れた選手とそうでない選手がいるのは当然です。両者が相乗効果を発揮する時、1+1=2でなく、
1+1が4にも5にもなる。なので、上手な選手も下手な選手もチームになくてはならない選手になるのですね。

だから、恫喝的指導・破滅的猛練習では、1がせいぜい1.5ぐらいにしかならないと思います。1.5+1.5でも、一昔前のジャイアンツみたいなもので大したことありません。

選手一個人の成長の観点からのメンタルコーチングも大事ですが、
チームという共同体作りの観点から個々の選手を見ていくのも大事だなぁと思う次第です。

敵ながら、原監督、アッパレ!
クビにされ苦しんだ中で、培ったチーム作りだろうと思います。

長々とすみません。

要するにチーム作りという観点から、恫喝的指導・破滅的猛練習を超える道が開かれてくるのでないかと思ったりしたもので・・・。

指導者の方には、ご自分のチーム像を選手に押し付けるのでなく、実際の選手たちの中に眠っているチーム像に目を覚ますところまで精進して下さることを希望します。

とにかく!!白井さん、がんばって~応援していまーす
Posted by はつらつ at 2009年05月13日 23:16
白井さん、こんにちは。
コーチングの話、とても感銘を受けました。
遅まきながら、今amazonで貴書を購入いたしました。
桑田さんもブログに同じようなことを書かれており、これから
未来のプロ野球を支える大きな器となる小学生野球や中学生野球に
しっかりとした指導者がいないと憂いていました。

朝から晩までの練習、体を壊すほどの猛練習、恫喝・・・
どれも不要ですよね。それよりも野球の楽しさだったり、勉強の
重要性、人間関係における礼儀礼節を大人がちゃんと伝えてあげる
方が重要だと思います。

しっかりとした指導者に教えられた選手はしっかりとした選手に
なるものなんですよね。白井さんに育てられた田中賢介選手を見て
いると本当にそう思います。

森本選手のこんな逸話を聞いたことがあります。
森本選手は高校時代、強豪高校で全国でも屈指のショートとして、
しかもキャプテンとして活躍してました。当然、各球団のスカウト
が帝京高校へ挨拶まわりに来たようで、中には「ドラフトで指名
します」と約束手形まで置いていった球団スカウトもいたと聞き
ました。
ただ、前田監督はドラフト指名の約束をして、結局、ドラフト当日
に指名されずに失望、挫折した選手をこれまで多くみており、ある
日、スカウトが集めてこう言ったそうです。
「本当に指名する球団以外、来ないでください。」

残ったのはファイターズスカウトだけだったそうです。
ちなみに、約束手形を発行した某球団のスカウトは以降来ることは、
これ以降、帝京高校へ来ることはありませんでした。
前田監督はキャプテンでありながら、一番遅くまで練習をして、球
拾いをして帰る森本選手を絶対に悲しませたくなかったようです。
この野球へ取り組む姿勢はファイターズのスカウトにも伝わっていた
らしく、ある日、ファイターズのスカウトの方が抜き打ちで練習場に
訪れたとき、やはりそこには一番最後まで球場に残って球拾いをする
森本選手の姿があり、そこで獲得を決めたと聞きました。

ファイターズに入ってからの森本選手も変わってないですね。
入団一年目、怪我をして代走ばかりでの出場だった2軍時代でも、
ボールをいっぱい入れたビール箱を両足で挟み、最後まで一人で
バッティング練習をしている姿を鎌ヶ谷で何度も見かけました。

小学生のときの指導者、中学生時代の指導者、帝京前田監督、ファイ
ターズ時代には白井さんなどの指導があってこその今の森本選手が
あるんだなとつくづく思いました。

これからも楽しく拝見させていただきます。

いつの日か、白井監督、桑田投手コーチのファイターズが見られたら
幸せです。
Posted by はむはむ at 2009年05月14日 10:36
野球解説者の中では、白井さんの語り口が一番解りやすくて選手の事とかもとてもわかりやすく本当に思っていてくれているのが伝わりとても大好きでTVの音を消しラジオを聴くこともあります。色んなひとがいますが私は大好きです。ドームでお会い出来るのを楽しみにしています。できればグランドがいいんですが。
Posted by moko at 2009年05月14日 15:17
初めまして。
私は、WBC前までは、そこそこ(本当に失礼なのですが)にファイターズを応援し、WBC後に、ファイターズの試合をきちんと見るようになった、一ファン(ファンといえるか怪しいですが)です。

先日、北海道新聞の夕刊に、白井さんのコラムが掲載されていて、子どもたちの指導について語っておられましたね。実はそれを読んでいて、1ヶ月ぐらい前に見た、桑田真澄さんのブログを思い出しました。

彼も日本の野球の指導に疑問を持っていて、長い文章でつづられてました。
参考にまで
ttp://sports.nifty.com/kuwata-masumi/
私が言った内容は、3月10日のものでしたが、白井さんのお考えに通じるものを感じました。


国際試合になると、よく日米野球の比較の話をよく耳にしますが、やはりアメリカのように、投球数を決めておいて、無理にさせない、という、肩は消耗品という考えが正しいのでしょうか?
元プロ野球選手で、今は解説者として活躍されている方々の中には、『球数制限こそ、野球を面白くなくさせている』という意見の方もいると、伺ったので、どちらが正しいのか、正直わかりませんけど。

尤も、野球の「敵の野手のいないところにボールを打って、刺されずにホームに帰ってくると得点できる」という当たり前のルールは知っているとはいえ、野球のルールや用語の中には、わからないことが多い自分に答えを知る術は、ないのですけど。

実は、何ヶ月か前までは「エンタイトルツーベースって何?」「フォースアウトって何」「ボークって?」「打球を落とさずに捕球しても、ファーストに投げなくちゃいけないことがあるのか」とか、もう初心者とすら言えないそんな恥ずかしい自分がいました(汗)。用語はネットで学んでいる最中ですが。
ですから、こちらで投稿するのもおこがましいぐらいなのですが、桑田さんのブログの事もあり、コメントさせていただきました。

ご迷惑なら、お手数でも削除なさってくださって構いません。
駄文、失礼いたしました。
これからも白井さんの解説、期待しているので、お体に気をつけて頑張ってください。
Posted by サクラ at 2009年05月14日 21:18
白井さん、こんばんは。

今日は、帰宅した時には、動画サービスで早くダイジェストを見たいような試合展開でした。

ふと、自分にとっては、06年の興奮の後、ようやくスタートラインに立ったと思いました。。

賢介&ひちょり選手の2人で3人前、稲葉選手の中軸、守備と打線の要の金子選手と健在です。そこに、07年起死回生復活した小谷野選手が入ります。

5人固定、4人流動を確信してます。

おらがまちにファイターズがあって今が最高です。
Posted by マッキ at 2009年05月14日 23:18
44歳で子供がいないし、人に伝える、説明するのが苦手なので、自分の経験だけで話します。

高校の守備について、1年生になってすぐに、練習で、ポジション(ショート)につきました。(自己流です。)

1年の夏以降は、右肩の上で手首を固定して投げることをキャッチボールでずっと行っていました。
それと、又割り(しこを踏んだ状態に)しての柔軟体操を高校のOBが教えてくれました。
ここで、自分は、この型を作ることが重要と思い、毎日深夜、隣のスーパーの壁にボールを投げて、捕球する型を反復して行いました。
自分で納得できると、単純なことでも、体で覚えたいから、反復して行いました。(素振りは、自分にとって社交辞令的に行っていました。)

一旦、そうしてやったことは、自分から使いたくなりました。(高校卒業してからもです。)

そいしたい気持ちにさせてあげるのは、自分も同じ持ち、目線になって行動することかなあと、想像しています。
Posted by マッキ at 2009年05月15日 01:35
おはようございます。
指導方法論が職場で話題になりました。恫喝は、恐怖感与えるだけで、楽しいと感じなければ記憶に残らないし、心に響かないと思うと意見になりました。
実技指導される方で、恫喝した指導する方は自分が恫喝されて指導を受けて来たようですから、日常生活にも出ています。それが悪い影響与えることすら気が付いていません。
年を重ねていくと学習すると変わるはずなのに、自己中なので誰しも、指摘しないので、裸の王様です。
いい出会いがあること願います。
Posted by 円山の姫 at 2009年05月15日 06:55
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