野球のこと

2010年08月16日

トモンチョさんのご指摘にありましたように、
13日に投稿した「野球のこと」は「日々の出来事」でした。
修正しておきましたので了解してください。

さて今日は野球のことですが、
昨日の終盤の投手継投についてコメントします。
ファイターズは8回裏の失点で流れが非常に悪くなり、
9回の攻撃が無失点であれば厳しい状況におかれる可能性がありました。
ホークスのセットアッパーは強力ですので、
もしリードした場面での投手起用であれば、
どうなっていたでしょうか?
どのチームも試合終盤の逃げ切りのために、
セットアッパーとクローザーを固定しています。
リードしている場面に限定して起用することは、
長いシーズンを考えれば鉄則です。
とくにセットアッパーは同点での起用も多く、
リードされている場面でも投げるようになれば、
疲弊してしまい、シーズン終盤まで持ちません。
しかしシーズンも残り30数試合になってきた現状では、
リードされている試合でも試合の流れを読みきり、
セットアッパーやクローザーをつぎ込み、
逆転勝利につなげる起用方法も必要になってきます。
この起用方法は失敗したときに大きなダメージが残るだけに、
逆転勝利に結びつけることが前提になります。
このベンチワークで勝利に結びついたときは、
試合の勝利だけでなく、シーズン終盤の勢いにつながります。
チームに勢いをつけるためには、
当然リスクを背負うこともあります。
どの世界でもリスクマネージメントは必要ですが、
ハイリスク.ハイリターン、ローリスク.ローリターンでは当たり前です。
リスクを最小限に、そしてハイリターンを得ることができれば最高です。
リードされている場面でのセットアッパーやクローザーの起用はハイリスク.ハイリターンですが、
それでもリスクを最小限に抑えるためには、
試合の流れを読みきることや冷静な分析、積み上げられた経験、そして決断力が問われます。
これを勝負勘と表現されることがありますが、
勝負勘とは行き当たりばったりではいけません。
裏づけがあり、高い確率で成功を残していくことではじめて評価されます。
この勝負勘とは、我々のように評論家の立場で、
第三者として冷静に見ているときには養われないのではと感じています。
身を削るようなプレッシャーの中で、決断を繰り返すこと、
その決断のために周到な準備をすることで、
積み上げられるのが勝負勘です。
評論家は流れを読むことや冷静な分析はできます。
しかし責任を背負い、周到な準備に基づいた決断は、
現場でしか経験できないものです。
勝負勘は、勝負の世界に身を置かなければ研ぎ澄まされないものの一つなのでしょうね。
覚悟を決めることが、
ぶれない決断力につながり、
研ぎ澄まされた勝負勘につながるものだと感じます。
残り少なくなってきた試合で、
この勝負勘を働かし、大胆な起用や作戦で、
ラストスパートの勢いをつけるのはどのチームなのでしょうか?
リスクマネージメントの観点から試合観戦すれば、
その難しさも理解できるのではと思います。



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この記事へのコメント
白井さん、こんばんは。

白井さんがおっしゃるリスクマネージメントについては、
組織を運営し成果を出すためにいつも心掛けています。

そこで以前より頭の中を整理するために考えていたことは、
リスクテイクとギャンブルの違いです。

私なりにこの両者を意識しながら仕事を進めていますが、
白井さんの私見で構わないので、
この違いをどのように定義するのかを、
ご教示頂けると幸いです。
Posted by にゃむパパ at 2010年08月18日 04:33
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