ナイストライ！白井一幸ブログ

昨日羽田から新千歳空港、
そして26日に開港したばかりの
新千歳空港の国際線から台湾に到着しました。
指導者や30人の選手や父兄、
総勢約40名の団体移動ですから、
とても目立っています。
食事をしてホテルに到着したのは、
現地時間(時差は1時間)11時近くになっていました。
そして今日は8時出発して、
8時30分から練習です。
大学時代以来久しぶりに白い練習用のユニフォームに、
ストッキングが見えるように裾を捲り上げた着こなしで、
とても新鮮な気持ちになっています。
これからの練習に向け気持ちが踊っています。

さてファイターズですが、
昨日も9回に逆転されていましたね。
3試合連続で救援失敗した武田久投手のことを皆さん心配しているようですね。
イーグルスも同じように救援失敗で4連敗するなど、
試合終盤の投手継投は本当に重要です。
長いシーズンを考えれば、
セットアップ、そしてクローザーの確立は欠かせない要素であり、
試合終盤を制するチームがペナントレースを制するのです。
昨シーズンファイターズが優勝できたのも
武田久投手の存在なくしてあり得ませんでした。
昨年絶対的抑え投手としてチームを支えた武田投手だけに、
開幕早々の現在の状態は余計心配になることは理解できます。
しかし選手にとっても、
そしてチームにとっても好不調の波は必ずあります。
昨年も開幕3連敗しましたが、
パニックなることなくチームを立て直したことが優勝につながりました。
現在武田久投手の抱えている問題が、
体調を含めた技術的なものか、それとも精神的なものか、
またはその両方なのか、
それとも偶然が重なったのか見極めることが大切です。
早めの対処は大切ですが、
見極めを誤った早急な対処は、
長い目で見るとマイナスになることもあります。
信頼を築くには長い時間がかかりますが、失うのは一瞬です。
そしてチームとして戦うには信頼関係は必要不可欠な要素です。
より強固な信頼関係は、
いくつもの試練を乗り越えてくることで築き上げられます。
今はその試練が訪れているのですから、
より強固な信頼関係を築き上げるためのチャンスでもあるのです。
チームがより強固な信頼関係で結ばれるかどうか、
また北海道移転以来6年間で築き上げてきた
チームとファンとの関係がより強固なものになるかどうか、
このような時にこそ問われます。

勝負事には結果がついてまわります。
当然負けることもあるわけですから、
誰しも結果を受け入れる必要があります。
私は結果以上に大切なもの、
それはファイターズ野球の原点、
チーム一丸となり、最後まであきらめずに全力で戦い抜く、
ファイターズらしさだと思います。
私は08年のシーズンに、
全力疾走を怠る選手が出てきたことに対して苦言を呈したことがあります。
結果には運や実力、いろんな要素がありますが、
全力を尽くすことには運も実力も関係ありません。
強い意思があれば誰でもできることです。
今何ができるのか、
できることに対して全力を尽くすことが大切です。
結果は後からついてくるものだと思います。
今こそお互いがお互いを信じあい、
ピンチを大きなチャンスにしていくための試練だと思います。