ナイストライ！白井一幸ブログ

バンクーバー冬季オリンピックが行なわれていますが、
まだ日本選手のメダルはないものの健闘が光っています。
雪の降らない香川県生まれの私としては、
ウインタースポーツになじみがありませんでしたが、
ファイターズが７年前に移転してからスキーにはじめて挑戦しました。
42歳にしての初挑戦でしたが、
これまで経験してきたどのスポーツよりも難しく感じました。
どんなスポーツでもそれなりにこなしてきた自信があったのですが、
スキーだけは思うようには滑れませんでした。
何度も転ぶ私を見ながら友人達が、
「おまえにできないスポーツがあったのか」
と喜びながら大笑いされました。
あまりに悔しくて、
すぐにスキーショップに出かけて用具を揃え、
藻岩山の初心者用のゲレンデで秘密？特訓しました。
今では普通に滑れるようにはなりましたが、
それでも得意とはいえません。
やればやるほど難しさを感じる私としては、
今回のオリンピックのモーグルを見ていると、
選手達の滑りは超人的にも見えます。
そんな中、上村愛子選手はメダルには届きませんでしたが、
見事4位に輝きました。
私が感動するのは見事な滑りや結果以上に、
4度のオリンピックで7、6、5、4位と順位を上げながら、
挑戦し続ける姿です。
オリンピックにむけて、
4年の時間をかけて準備をしてくることは、
想像以上に大変なことだと思います。
長い時間をかけて準備をし、
それをわずかな時間に集約して
競技するメンタル面の重要性は計り知れません。
難易度の高さがあり、
そしてリスキーな競技だけに、
時間をかけた周到な準備と、
わずか一瞬にかける想いを考えれば、
その滑りは感動的です。
上村愛子選手の涙を流しながらのコメントは、
本当に美しく、清々しく、爽やかでした。
これまで取り組んできた時間と想いが伝わってきました。
結果には歓喜や落胆がありますが、
感動は結果に左右されません。
まさに感動を与えることができるのがスポーツの魅力です。
想像を絶するような時間と労力をかけた周到な準備、
そして力を出し切った戦いからこそ、
大きな感動が生まれることを再認識しています。

ファイターズの選手達も大きな感動を生み出すために、
今キャンプで万全の準備をしているのです。
この時期の取り組む姿勢の違いが、
生まれる感動の大きさの違いにつながります。